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たまに「1台の車に拘り続ける意味はあるのか?」と言う方がいらっしゃいます。個人的には意味とかはなくて好きだから拘って乗り続けるだけなのですが、私自身も今年でぴんぽるに乗り続けて14年目なので気が付いた事を書いて行こうと思います。まず気が付いたのは「売る気がまったくなれない。」と言う事です。ぴんぽるを手に入れた14年前は現在とはかなり相場が異なりました。正確な記憶ではありませんが購入したのは2002年6月くらいだったと思うので、丁度水冷の996モデルへモデルチェンジする寸前だったのです。この時期はまだ空冷モデルの相場がそこまで高くなかったので、現在の相場(2016年3月時点。)の半額以下で購入出来ました。現在の相場は1991~1992年の3300ccの964ターボだと1000万円は軽く超える相場になっています。ぴんぽるもルビーストーンレッドと言う希少色も手伝って、最高2000万円で売ってくれと言われた事もありました。もし2000万円で売ったら軽く1000万以上儲かる計算になりますが、それでもまったく売る気になれないのです。次に「いくら高額な修理代がかかろうとまったく気にならなくなる。」と言う点が挙げられます。幸いな事に、ぴんぽるの1度の修理での最高金額は25万5360円(2012年10月11日に実施した燃調系修理費。)とこのジャンルの車にしてはかなり安いですが、この程度はまったく気にならなくなります。現在もエアコンのブロアーファンの不調で同じくらいの金額を投入しなければならなくなっていますが、まったく気になりません。最後に「拘りを持つ似たような仲間が増えた。」と言う事が挙げられます。嬉しい事に私自身の異常な拘りを理解してくれる方々とのお付き合いが仕事、プライベートを問わず増えたのです。同じ感覚、考えの仲間はやはり話をしているだけで楽しいですし、永いお付き合いが出来ます。もしぴんぽるを所有せずに普通に生活していたら、出会う事はほぼ不可能な自分と似た方々と出会えたと言うのは大きな財産です。14年間と言う永い期間ぴんぽると共に過ごして来ましたが、普通の車では考えられないような金額の維持費を払い、色々なトラブルもありました。しかし、それでもまったく手放す気にならないのは車自体の魅力と、この車に乗っている事によって得られた仲間やつながりの魅力がマイナス要素に勝っているからだと思います。1台に拘る楽しみ方も、色々な車に乗る楽しみ方もそれぞれ別の魅力があると思います。私は「1台ではなく色々な車を乗り替える。」と言う楽しみ方の魅力を知らないので、どんな魅力があるのかちょっと知りたいですね・・・

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