生粋のスバルファンなら迷う事は無いのでしょうが、一般の方が「スバルのセダンが欲しい!」と思った時に迷うのがレガシイB4とインプレッサのようです。私も店頭で「どう違うんですか?」や「どっちが良いんですか?」と多々聞かれますので違いと選び方をご紹介したいと思います。ちなみに迷われる方は、ほぼレガシィB4RSKとインプレッサWRXで迷われるのでこの2グレードを比べて行きます。まず、簡単に言うと「ワインディング等で究極の速さが欲しいならWRX、パワフルで快適な車が良いならRSK。」となります。誤解しないで頂きたいのですが、RSKが遅いと言うワケではありません。あくまでワインディング等のタイトコースで、WRXとRSKを比べたらWRXの方が速いというだけの話です。スペック等のデータを見れば解りますが、逆にRSKより速いセダンと言うのはかなり限られて来ます。パワフルなターボエンジンにスバル伝統の4WD、高剛性ボディの組み合わせはそこらのスポーツカーを蹴散らす能力を持っているので誤解しないで下さい。それではRSKとWRXのデータから比べてみようと思います。ちなみにこのデータはB4がデビューした1998年のデータです。
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レガシィB4RSK |
インプレッサWRX |
最大馬力 |
280ps/6500rpm |
280ps/6500rpm |
最大トルク |
35kgm/5000rpm |
34.5kgm/4000rpm |
車両重量 |
1440kg |
1270kg |
全長 |
4605mm |
4350mm |
全幅 |
1695mm |
1690mm |
全高 |
1410mm |
1405mm |
ホイールベース |
2650mm |
2520mm |
まずエンジンですが、エンジンは基本的に同じEJ20を使用しているのでそこまで違いはありません。車の特性に合わせて最大トルクが変わっている程度です。次に車重ですが、WRXの方が170kgも軽いのです。同じエンジンを積んで、170kgも重量の差があれば動きが全然違うのも当然です。また、ホイールベースの違いも運動性能に大きく影響します。RSKの方がWRXよりも130mmホイールベースが長いので、高速安定性は得られる変わりに低速でのコーナリング性能は低下します。また、全長もRSKの方が255mm長いので峠等のタイトなコースでの取り回しはWRXよりも悪く感じるかもしれません。このようにRSKの方が170kg重くて255mm長いのでタイトコースだとWRXの方が速いのです。しかし、これが高速道路だと話は逆になります。高速域では長いホイールベースの方が直進安定性的に有利ですし、重量がある方が安定しているのです。もちろん2台共高速域での性能はトップクラスです。しかしこの2台を高速域で比べてみると、安定感ではRSKの方があると思います。また、当然ですが全長、全幅があるので室内空間もRSKの方が広いです。大柄な男性がリアシートに長時間乗っていても疲れないだけのゆったりとした空間が確保されているのもRSKの特徴です。同じスバルのセダンでもこれだけの違いがあるので、車種を決める時は良く感がる事が大切です。「家族がいて後部座席のスペースをなるべく広く取りたい。」や「高速道路を使う事が多い。」と言う方はRSK、「WRC並の走行性能が欲しい。」や「なるべく速い車が欲しい。」と言う方はWRXと言う感じになります。上記はあくまで数字上と私が乗った感覚での話ですので、もしこの2台で悩んでいる方は現車を見ながら検討される事をオススメします。
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