連日、たくさんのお問い合わせを頂いている在庫車のホンダ・インテグラですが、こちらは乗るのに結構勇気が必要かもしれません。今までは夜に機関維持走行をする事が多かったのですが、先日初めて昼間にドライブをしてみました。休憩でパーキングに寄ったのですが、平日で人が少ないにも拘らず結構な人数から声をかけられました。私は車好きで、始めての方と話をする事を楽しむ人間なので良いのですが、あまり初対面の方と話をする事が好きでなない方には結構大変かもしれません。昼間は太陽光によってカーボン目がさらに強く見えるので、夜とは違ったカッコ良さがあります。ちなみに「ボディの手入れはどうするんですか？」と言う質問が多数ありましたが、基本的には普通の洗車だけで大丈夫です。泥や鳥の糞等の、カーボン目の間に入り込むような汚れは歯ブラシ等で優しく擦ってあげれば大丈夫です。カーボンシートを貼っていない普通のボディでもそうですが、鳥の糞は塗装の表面を劣化させるので発見したらすぐに取り除く事が重要です。カーボンシートも普通の塗装も、思っているよりも早いペースで劣化させられますので、出先等で発見した場合でもペットボトル等で水を汲んで来て、全部が落ちるまで洗ってあげた方が良いでしょう。また、現在では希望はありませんが蛍光ピンクのラインはすべて簡単に剝がせます。もしオールブラックのカーボンのみの仕様がご希望の方は、納車時にすべて剝がしてから納車する事も可能ですのでご相談下さい。

私も長い間車好きでいますが、さすがにこれは初めてと言う経験をしました。本日は以前に販売したスバル・インプレッサスポーツワゴンＷＲＸ・ＳＴＩＶｅｒ６のお引渡しでした。こちらをご購入頂いたＭ様は以前も同じ車を所有されており、色々な事情により泣く泣く手放してしまったと言う経緯をお持ちの方でした。「当時は乗り続けられなかった愛車にもう１度乗りたい！」と言う想いを胸に、新幹線等を乗り継いではるばる５００ｋｍの距離を、わざわざ現車確認のために当店までお越しになられたと言う、当店に相応しい気合いの入った方です。そんなＭ様、本日も遠い距離をはるばる愛車の引き取りのためにお越し下さいました。

ご存知のように人の感覚と言うのはそれぞれ全然違います。スポーツカーをカッコイイと思う人がいれば、カッコ悪いと思う方もいるので一概には言えないのです。最近の本店には個性が強い（強過ぎるとの声もありますが・・・）車両が多々入庫しています。ＭＴのトヨタ・デュエットや、カスタムした日産・マーチ、フルカーボン仕様のホンダ・インテグラやほぼオールワンオフのスズキ・ジムニー等、普通のお店ではほぼ扱わない車両ばかりです。そんな特殊な車両ですので「これカッコイイな！」と思って見に来られても、最後に「本当にこれでいいのだろうか？」と思われる方を多く見ます。たぶん他のお店では扱わない車両ばかりなので比較対象が無く、本当にその車で決めて良いのか非常に迷うみたいです。そんな方には「どんな車でもカッコイイと思う人と、カッコ悪いと思う人がいるのだから自分がカッコイイと思えばその車はカッコイイんです！」とアドバイスさせて頂いております。例えば、私のセカンドカーのジムニーですが、普通のジムニーカスタムの常識からはとんでもなくズレた方向性でカスタムしています。一般的に人気なジムニーカスタムは「タイヤとホイールを大きくして数インチリフトアップ、フロントバンパーを社外のモノに変更してマフラー交換。」と言う感じなのですが、私のジムニーはほとんど該当しません。タイヤを大きくして、リフトアップはしていますがマフラーを交換するとトルク特性が変わるので、純正のままです。フロントバンパーもノーマルの形が好きなので、そのまま使えるように内部をワンオフで加工しています。このように、まったく常識的なカスタムから外れた車を「欲しい！」と思ってしまった時点で、その方は私と同じ人種なのです。普通の人とは違ったカスタムが好きな人間と言う事なので、大いに人とは違った車を楽しめば良いのではないでしょうか？

詳細は紹介出来ませんが当店のお客様のおかげで、「こう言う事を教える人がいるから、ああ言う人が完成するんだなぁ・・・」とスゴく納得出来る事があったのでちょっとご紹介します。当店のお客様で何名か大学生の方がいらっしゃるのですが、そのお客様の友達が「近いうちに車が欲しいので、色々教えて下さい！」と言って来られたので色々と相談に乗っていました。ちなみにその方の希望の車は「予算４０万円で、走りが楽しい軽自動車。」との事だったので、「ちゃんと走れる程度を求めるなら『運が良ければスズキ・アルトワークス（ＨＡ１１）や、スバル・ヴィヴィオＲＸ－Ｒがギリギリ行けるかも？』って感じだね。もしくはもっと年式の新しい、スズキ・アルトバンとかをベースにイジるって方法もあるよ？」と伝えていました。しかし、日が経つに連れて「もっと古いホンダ・トゥディとか、スバル・レックスとかは無理ですか？」と、どんどん不利な要素が多い車へと希望がチェンジして行くのです。「前も言ったけど、車は古くなればなる程ボディやエンジンにお金かかるよ？４０万円で買っても次の日にエンジンブローとか、ボディが腐って穴が空くとかって言う事があっても良いの？その予算でそれなりにまともな固体を選べるって言ったら、この前教えた年代がギリギリだよ？」と再度説明をしたのですが、なぜか「古いのでも安く買える！」と自信を持っているのです。結果、その方は別のお店でアルトワークス（ＣＲ２２Ｓ）を買ったのですが、この後がヒドいのです。まぁ予想通りと言いますか、とんでもない固体を売り付けられたようで、ボディもエンジンもメチャクチャです。１回ウチに見せに来ましたが、私だったら１０円でもいらないような固体でした。しかも、あれだけアドバイスをしたのにも拘らず「何でもっと教えてくれなかったんですか？」と私に言って来たり、挙句の果てには友達（当店のお客様）に「お前が古い車でも大丈夫って言ったんだから責任持て！」と言ってみたりと大変です。ちなみに当店のお客様は、どこのお店よりも古い車のリスクとお金がかかる事を私に脅かされて？いるので、口が裂けても「古い車でも大丈夫。」とは言わないです。しかし、何でそんなに自信を持っていたのかが不思議だったので、当店のお客様に聞いたら「同じ大学の先輩が車に詳しいらしくて、その先輩に色々吹き込まれたらしい。」との事でした。大学生と言ったら、年齢的にも車歴は１台とか２台と言ったレベルだと思います。家が車屋を経営していたり、親が趣味で車をイジっていると言うのであればそれなりに詳しい可能性はありますが、ほとんど車を知らない可能性の方が高いです。プロでも無い人間の言う事を鵜呑みにして、自身が失敗したからと言って友達に八つ当たりするのは人としてどうなのかと思いました。ちなみに何回か「安く直して下さい！」と来店や電話がありましたが、他のお客様の迷惑になるので出入り禁止にさせて頂きました。年齢は関係ありませんが、周りの意見に左右される方は徹底的に情報を集めるべきだと思います。また、意見を参考にするにしても聞いた相手がどのような人で、どれだけその事について詳しいのかをきちんと判断しないと今回のような事になるのだと思います。そして何回も言っていますが、ネット上に出ている情報の真偽をきちんと判断した方が良いと思います。ネットは非常にたくさんの情報を手軽に私達に提供してくれますが、間違った情報もたくさん提供してくれます。「この情報は本当かな？」と疑うクセと、「書いている人は本当の事を書ける人なのかな？」と確認するクセを身に付けるとネットの情報の使い方が解ると思います。しかし、今回の件で１番可哀相だったのは当店のお客様ですね・・・「変なヤツ紹介してしまって本当にすいません。」と平謝りされて、私まで申し訳ない気持ちになりました。自身で正しいと判断したなら、どのような結果が出ても自身で責任を取るべきだと思います。

そろそろみなさんご存知でしょうが当店は車屋にしては珍しく、展示中で販売中の車両でもオイル交換をします。普通の車屋さんは売れてから整備に入るところが多く、展示中にオイル交換をしないお店がほとんどです。もちろん最近のオイルは高性能ですので、交換しないままエンジンをかけても大丈夫は大丈夫なのですが、当店は機関維持のために展示車も定期的に走らせます。アイドリング程度だったらダメージはほとんど無いのでしょうが、当店は走らせる時は車の性能をフルに引き出して走るので、高回転までエンジンを回します。１週間に１回程度の機関維持走行ではありますが、この時にエンジンオイルの状態が悪かったら間違い無く良い影響は与えないと思います。機関維持のための走行で、機関をキズ付けたら意味が無いので、オイルも良い状態を維持するのです。ちなみに最近は、まとめて数台のオイル交換がマイブームになりつつあります。３台くらいを１度にやると、最後の車のドレンボルトを抜いた頃には、最初の車のエンジンオイルが丁度排出し切っているタイミングになっていたりするのでムダが少ない感じがするのです。もちろん個々にやってもそこまでの大差は無いのでしょうが、気持ち的にちょっと嬉しいのです。本日は時間の関係で２台しか出来ませんでしたが、明日は３台の交換予定です。そろそろ本格的に寒くなって来ますので、オイルの粘度を季節によって変更している方や、夏の劣化したオイルの状態から換えていない方は早めのオイル交換をオススメします。