来店予約は前日までに0427808263までお電話でお願いします。質問等もすべて電話にて対応させて頂きます。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
たまに「古い車だけど、新車と同じレベルにフルレストアして乗りたい!」とおっしゃる方がいます。もちろん車好きとしては、自身の好きな車は新車に近い状態で乗りたくなる気持ちは解りますが、絶版車だとこれは結構大変な事なのです。マニアがきちんと保管していたデッドストックのような固体が見付かれば良いのですが、そんな固体は例外無く新車以上の金額ですし、そう言う固体を持っている方は手放さないで持ち続けるからマニアと呼ばれるワケです。となると次の手段はレストアですが、これは一般の方が考えているよりも遥かに時間と金額がかかります。丁度良い例がマツダ・ロードスター(NA)で発表されましたので、軽くご紹介して行こうと思います。ちなみに内容と価格はすべてマツダの公式サイトから得たデータになっており、表示されている価格はすべて税込みです。
基本メニュー:ボディ&エクステリア
作業内容:車両診断、オールペイント、蓋関係新品交換、ランプやワイパー等の交換、復刻ソフトトップ張替、軽度の鈑金
価格:250万円
オプションA:インテリア
作業内容:インストルメントパネルやトリム類、シート表皮張替、カーペット交換
価格:70万円
オプションB:エンジン&パワートレイン
作業内容:エンジンオーバーホール、吸排気系部品交換、冷却系部品交換、トランスミッション交換、ドライブシャフト交換、デフ調整
価格:80万円
オプションC:シャシー&サスペンション
作業内容:サスペンション、ブッシュ類、ベアリング類、ブレーキ部品等すべて交換
価格:40万円
オプションD:エアコン
作業内容:エアコン関係部品(一部リビルドパーツ使用)
価格:25万円
オプションE:アルミホイール&タイヤ
作業内容:復刻アルミホイール、復刻タイヤ
価格:20万円
ちなみに基本メニューにフルオプションを加えた価格は485万円となっています。ベーシックグレードの新車価格だった174万円(税抜き)に311万円も上乗せしなければいけません。ちなみに申し込みの時点で書類審査と個別のヒアリング、車両チェックがあってすべてをクリアした固体のみが受付してもらえるそうです。フレームに修理歴がある車両、サイドシルやボデーにサビが発生している車両等、車体パネルの交換が必要な車両は受付出来ないそうです。カスタマイズパーツを装着した車両もお断りさせていただく場合があるそうなので、基本的に受付可能なのは無事故のノーマル車となるそうです。なお、上記金額はあくまでレストアのみの金額であって、ベース車両は含まれていません。自身で無事故でノーマルの固体を持ち込んでの金額となっていますので、この金額にベース車両の金額をプラスしなければいけません。ノーマルでヒドいサビも無く、今回のプログラムのチェックをクリア出来るレベルの固体となると、確実に50万円以上は見ないといけませんので実際の総額は535万円以上と言う事になります。この価格は実に新車価格の3.07倍となりますので、いかに古い車を新車レベルに戻す事が大変かを物語っております。ちなみにこの倍数を違う車で表してみると、非常に解りやすいです。例えばポルシェ・911ターボ(964)で当てはめてみると新車価格1650万円×3.07=5065万円、日産・スカイラインGT-R(R32)が新車価格445万円×3.07=1366万円となります。どちらも「メーカーに持ち込んだらそんくらい行くだろうなぁ・・・」と思える数字です。もちろん「いくらかかってもかまわない!」と言う方は良いですが、それなりに予算が決まっている方は「きちんとした固体をそれなりの金額で購入し、壊れた部分を直しながら楽しむ。」と言う方法が1番幸せな気がします。
PR
この記事にコメントする