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突然ですがポルシェ・928と聞くとどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?大体聞くのは「FRのあんまり人気の無いポルシェ。」と言うイメージです。確かに商業的には成功を収めたとは言えないモデルで、人気がそこまでない事から日本では非常に安い相場になっています。しかも、なぜか「人気が無いと言う事は性能も悪い?」と言う感じの間違った認識をしている方に出会います。928は性能が悪いどころか超高性能スポーツカーである事をご説明しましょう。まず、928は911に代わるフラッグシップとして開発されました。当時は911はフェラーリやアストンマーチンの12気筒モデル、BMWの6シリーズやメルセデスベンツのSLクラスよりも下と言うポジションだったのですが、これらの車種の客層をターゲットにしていました。エンジンは水冷V8気筒、4500ccをフロントミッドシップに搭載しトランスアスクルで理想的な前後配分になっています。トランスミッションは5速MTと3速ATから選択出来ました。ポルシェは本気で928をフラッグシップにしようとしてたのでしょう。年を追うごとにどんどん改良を重ね、最終型の1992年の928GTSではエンジンの排気量を5400ccまで拡大し、最大馬力は350ps/5700rpm、最大トルクは50kgm/4250rpm、最高速度は294km/hと言うスーパーカー並の性能を持たせました。ちなみに同年式の911ファミリー最強の911ターボは最高速度は280km/hでした。あまり知られていないですが、当時最強の911よりも928の方が速かったのです。
また、上記画像ように928GT2と言うレースモデルでレースに参戦したり、将来を見据えて4ドアのワンオフモデルも作成したりしていました。今で言うとポルシェ・パナメーラのようなポジションになるのでしょうか?フラッグシップモデルを911のようにバリエーションを増やして行く予定だったのでしょうが、928は、莫大な開発費をかけたのにポルシェの顧客には受け入れられずおかげでポルシェは経営危機に陥ります。911のリアフェンダー並に妖艶なラインを描く芸術的ボディやスーパーカー並の性能よりもポルシェの顧客はRRの911を支持したのです。しかし、この経営危機は悪い事ばかりではありませんでした。ポルシェの経営危機を救うと言う大義名分を掲げてメルセデスベンツは正気とは思えないスーパーセダンをポルシェと共同で開発します。ご存知、メルセデスベンツ・500Eの誕生です。余談ですが当時、実はメルセデスベンツは当時はまだ別会社だったAMGにスポーツモデルで後塵を浴びせられかなりイライラしてたらしいです。しかし「世界の自動車メーカーを引っ張って行く立場の自分達がそんな過激なモデルを生産するのはモラルに反するのでは?」と言う足枷的な考えもあり、行動に移せなかったようです。そこに渡りに船と言わんばかりにポルシェの経営危機の情報が入って来たのですからメルセデスベンツとしてはかなり嬉しかったのではないでしょうか?しかも共同開発のパートナーは世界最強の走りのメーカーです。こうして500Eは誕生したと言われています。まぁ色々聞いた話ですのでどこまで本当か解りませんが、話の流れ的にはつじつまが合う気がしますね!このように悲運な928でしたが、上記のように性能は現代でも超高性能と言って良いポテンシャルを秘めています。逆に不当に安いので1度オーナーになってみて、911とは違ったフラッグシップの味を堪能してみるのも良いかもしれませんね!
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