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昨日は本店の在庫車の稼働日だったので、早朝から本店エリアのワインディングで至福の時を過ごしてから出社させて頂きました。現在の本店在庫のスバル・インプレッサWRX、ポルシェ・911ターボ、ポルシェ・968クラブスポーツと車好きなら誰でも感動出来る車種に乗って楽しんだ後でちょっと思った事がありました。10年以上前から自動車業界では「誰にでも乗れるハイパフォーマンス!」、「AT限定免許でも乗れるスペシャルカー!」等と言う「誰にでも乗れるハイパワー、高性能車。」と言う謳い文句が増え始めました。個人的には2002年にメルセデスベンツが発表したSクラスが引き金だったように思えます。古い話なのでぼんやりとした記憶ですが、発表の席で「最近は当社と同等クラスの性能を持たせるメーカーがちょろちょろして目障りだ。誰が本当に1番のメーカーなのか教えてやる!」的な事を言って出して来たのがメルセデスベンツ・S600L(W220)だったのです。当時はまだ「高級車にパワーはそこまでいらない。」と言う風潮がありましたが、その世間の常識を覆す、最大馬力500ps、最大トルク71.4kgと言ったケタ外れなスペックを引き下げて登場しました。そこからライバルのBMWやアウディ等もこぞってハイパワーな新型車を発売するようになりました。高級車メーカーの大型セダンで最大馬力が500psなら高級スポーツカーメーカーは当然、その上を行かないといけなくなります。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ等もどんどんパワーアップして行きました。最終的には一般人でMTに乗り慣れていない人間が乗るとすぐに駆動系に異常が出てしまうようなパワーになってしまったため、現在の高級スポーツカーはMT設定が無くなったとも言われています。さて、ここでもう1度考えてみたいのですが、果たして本当に「誰にでも乗れるハイパフォーマンスカー。」は必要なのでしょうか?1995年くらいまではどのメーカーもハイスペックな車は大体MTのみの設定でした。もちろんハイパワーに耐えられるATをその時代の技術では造れなかったと言う理由もあると思いますが「それなりの性能を楽しみたいのであれば、それなりの操作の出来るオーナーになって下さい!」と言うメーカーからの無言の提示があったように思えます。それが技術の進歩から「顧客を増やすためにどんな人でも乗れる車を!」に変わって行ったように感じます。上記の当店在庫の3台は確かに誰にでも乗れるような車では無いと思います。もちろん多少でもスポーツ系の車が好きな方でしたら問題無く乗れますが、今まで日本車の普通のAT車しか乗った事の無い方は多少の学習と慣れが必要となります。エンジンオイルの量を測ったり、乗る前には空気圧のチェック等の面倒な行事も多々あります。また、シフトミスやオーバーレブすればエンジンやミッションと言った大金がかかるパーツが壊れる事もあるでしょう。しかし、そう言った気遣いや操作をきちんと出来る方にだけ楽しめる楽しさがこの時代の車にはありました。「今の車は楽しくない!」と感じてる方はぜひちょっと昔の車を見てみてはいかがでしょうか?「誰でも乗れるワケでは無いけれども、乗れる人、乗れるようになった人だけに解る魅力と楽しさ。」が今の車には無い楽しさを教えてくれると思います。
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